ここ、パールホテル川崎とはかけ離れてしまいますが、同じ川崎市の反対側、

地図で見ると多摩地域と呼ばれる所に麻生(あさお)区があります。

川崎市の中でも一番奥に属する場所で、同じ川崎市民の方でも馴染みが薄い地域と

言えるかも知れません。

実はこの麻生区は地図でよく見ると、一見川崎市からはずれた地域が存在するのです。　

海側より川崎区から始まり、幸区→中原区→高津区→宮前区→多摩区→麻生区

と連なっています。　ところが地図をよく見ると一番奥の麻生区から

わずかに離れたところにまた別の麻生区が存在しているのです。

一般的に言われる『飛び地』なのです。　　　　　　　　　　

この麻生区の飛び地は横浜市青葉区、東京都町田市に囲まれていて、戦前に周りの　　　　　　　　　　　　

地域が横浜市に合併される動きがあったもののこの地域だけは川崎市への合併を

選んだため今もこうして川崎市の飛び地となっているのです。

川崎市多摩地域は丘陵地帯で、1970年代から宅地開発が進みましたが

この地域は未だに昔の農村的風景が残っており、

政令指定都市とはかけ離れた風景を見せてくれています。

現在、日本では市町村合併により飛びは解消されつつありますが、

合併交渉の際にかえって細分化された事例も多いため、細かく探すと

全国で多くの地域が存在します。興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか？