スタッフ日記
パールホテル茅場町のスタッフ日記です。
奥多摩登山
梅雨入り前の晴天を狙って、奥多摩へ行ってきました。
目指すは百尋の滝と川乗山山頂です。百尋の滝は日本有数の直瀑系の美しい滝であり、 川乗山はその百尋の滝を懐に抱く、標高1,363mの穏やかな山です。
<山行記録>
朝5時起床、まずJR中央線に乗り奥多摩駅まで約2時間。奥多摩駅からバスに乗り、 山の入り口である川橋バス停まで30分。
奥多摩一帯は林業が営まれており、入山口を過ぎても車が入っていける様、車道の整備されているところがあります。今回も、入山口である川乗橋を過ぎても30分は舗装道路が続きました。舗装道路が途切れたら、いよいよ登山道へ。
ここから百尋の滝まで約40分。
明るく陽光の差し込む森林の間を進みます。目指す百尋の滝までにも、幾つかの小さな滝が現れ、目と耳を楽しませてくれます。
さて、谷あいを迂回するように道が険しくなり、 一際大きな水音が聞こえてくると、目指す滝の登場です。
百尋の滝です!
百尋と大仰な名前がついていますが、 実際の落差は40メートル程。それでも圧巻のこの姿です。この日は水量も少なく、写真のような幽玄な佇まいを見せていますが、それでも近くへ行くと、滝の放つ風で立っているのもやっとです。殊に冬場や、雨上がりの次の日などは、それはそれは豪快な姿をしているそうです。
滝を過ぎれば、後は山頂目指しまっしぐら。
(強度の近視にもめげず、メガネをかけないでのチャレンジ登山だった為か)途中どこが道だか分からなくなる事もしばしばでしたが、何とか山頂へ。
山頂では、すでに何名かの登山者が風景を眺めたり、昼食を摂ったりと、それぞれに寛いだ時間を過ごしていました。
川乗山は、奥多摩一帯でも標高の高い方ではない為、眺望には期待していなかったのですが、さすがに素晴らしい天候と登り切った達成感で、ひとしきり満足感に浸りました。
登りきった後は、下りねばなりません。が、毎度これがなかなか苦手で、苦労します。まず、登るときの高揚感がない上、山頂を後にする淋しい気持ちが芽生え、単なる疲れも溜まりつつあり、如何ともし難く憂鬱な気に一瞬なるのです。。
名前は知りませんが、赤く凛々しい花や、あまり街中では見かけない形のアジサイ、渋い倒木。
それに全くの静けさ。自分の呼吸と、地面を踏む音、時折の木々のきしむ音、それらが周囲の音の全てです。それに気づく時、「あ、この静けさが必要で来たんだな」と合点しました。
さて、登りの道では気付かなかったのですが、登山道の周辺の木々は等間隔で並んでいるものが多くあったように思われました。もしかすると目にした木々の何割かは植林されたものだったのかも知れません。
奥多摩デビューしてまだ数年ですが、林業の歴史や、関東における奥多摩の歴史的な役割、民俗史なども追いつつ、奥多摩行を楽しもうと思います。
この日は、歩行距離15.6キロメートル、所要時間7時間弱でした。
手軽な半日登山に是非どうぞ。
大村
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